プロポリスには、300種類もの有効成分が含まれています。抗酸化作用などで知られるフラノイドをはじめ、酵素類・ビタミン・ミネラル類などでこれらが相乗的に作用し、健康維持に大きな効果をもたらすと考えられています。
古代エジプト時代からプロポリスは防腐剤や医薬品として使われてきました。ドイツでは医薬品としても認められています。
●フラボノイド
プロポリスといえばフラボノイドといわれるほど有名で、良質なプロポリスには50種類以上のフラボノイドが含まれていると言われています。
こうしたフラボノイドが、アミノ酸やビタミン、ミネラル、糖質、脂質、各種酵素や、抗ガン物質などと相互に作用しあい、多種多様な効果を発揮するのです。
効果例:
1)免疫調整作用
2)抗菌・消炎作用
3)血圧安定作用
4)抗ストレス作用
5)抗酸化作用
6)抗ガン作用
7)整腸作用
●酵素
プロポリスには、体の中で行われる化学反応に欠かせない酵素類も含まれています。酵素はアミノ酸が集まってできたもので、プロポリスには、アミラーゼ、カテプシン、リパーゼ、トリプシンといった酵素が含まれ、それぞれ次のような働きをしています。
アミラーゼ・・・でんぷんを糖化する。
カテプシン・・・タンパク質を分解し、消化吸収を促進する。古い細胞を除き、新しい細胞と入れ替える。
リパーゼ・・・・脂肪を分解する酵素で、タンパク質の消化を助け、強力な整腸作用を発揮する。
トリプシン・・・タンパク質の消化吸収を促進し、死んだ細胞を取り除き、傷の治癒を助ける。ガンや腎臓結石の治療に利用されている。
●抗ガン物質
プロポリスが注目を集めた大きな理由の一つはこの抗ガン作用にあります。
1992年のガン学会で国立予防衛生研究所・松野哲也博士が、「プロポリスに含まれる殺ガン細胞物質の単離・精製」と題する研究報告を行いました。その中で、「プロポリスにはケセルチン、カフェイン酸フェネチルエステル、クレロダン系ジテルペンの3つの抗ガン物質が含まれている」と報告したのです。
ケセルチンは、ガン細胞の増殖を防ぐと共に、高濃度になると死滅させる作用をもちます。カフェイン酸フェネチルエステルは、ガン細胞に強い損傷を与える作用を持つとされています。クレロダン系ジテルペンは、ガン細胞の遺伝子に働く作用があります。
さらに川崎医科大学の木本哲夫名誉教授は、プロポリスに含まれるアルテピリンCに、有力な抗ガン作用のあることを明らかにしました。それによると、アルテピリンCはガン細胞を選択的に死滅させ、さらには免疫活性のガン細胞を封じ込めるなどの働きをします。
体の中ではエネルギーづくりや皮膚、臓器の新陳代謝など、多くの化学反応が行われていますが、こうした反応を推進する酵素にミネラルは欠かせません。このミネラルが不足すると体の機能の維持や調節に狂いが生じ、生活習慣病などを引き起こす原因となります。 プロポリスに含まれるミネラル成分は次の通りとなります。
●カルシウム
体内のカルシウムは骨や歯をつくるだけでなく、神経のいら立ちを抑えたり、筋肉を収縮させて心臓を規則正しく動かしています。日本人に最も不足がちなミネラルで、不足が慢性化すると、イライラしたり、骨粗鬆症になりやすくなります。
●リン
カルシウムやマグネシウムとともに骨や、リン脂質となって脳をつくっています。細胞の成長と分化に働くほか、エネルギーの運搬、神経や筋肉の機能を正常に保つ上で欠かせません。不足すると骨が弱くなり、だるさを感じたりします。
●イオウ
ほかの元素と結合していないのがミネラルだが、イオウは例外。髪の毛や爪、皮膚をつくるタンパク質の成分として働き、強い皮膚、つやのある髪、健康的な爪をつくっています。
ビタミンB1やパントテン酸と結合して糖質や脂質の代謝に働くほか、解毒作用や肝臓の短汁分泌の助けもします。
●カリウム
ナトリウムと協力し、細胞内外液の浸透圧を維持しています。この働きで細胞内外の水分や様々な成分の調整がされているのです。
また、ナトリウムの排泄を促して血圧を下げたり、エネルギーづくりに働いて筋肉の動きをよくする働きもあります。
●ナトリウム
カリウムとともに細胞の浸透圧維持に働くほか、刺激伝達や、カルシウムなどが血液中に溶けるのを助けます。また、胃の消化液の分泌を促して消化を促進し、血液のペーハーを調節します。
●塩素
胃の中でペプシンという消化酵素を活性化したり、胃のペーハーを最適に整えたり、殺菌も行います。不足すると胃液の酸度が低下し、食欲不振、消化不良などを招く場合もあります。
●マグネシウム
約300種類の酵素の働きを助ける重要なミネラルで、カルシウム以上に不足しやすいとされています。血管壁へのカルシウムの沈着を防ぎ、動脈硬化や心筋梗塞を予防し、正常な血圧の維持、骨の強化にも貢献する。
●鉄
吸収率が約8%前後と低く、とくに女性に欠乏しやすいミネラルである。血液中のヘモグロビンの成分になって酸素の運搬をしたり、筋肉中のミオグロビンに含まれて酸素を取り込んだりする。不足すると体が酸欠状態になり、息切れ、めまいなどの貧血状態を呈する。
●亜鉛
生命活動をつかさどる約200種類以上の酸素の必須成分で、鉛や水銀といった有害金属の毒性を弱めたり、DNAやタンパク質の合成に働いて細胞の新生を促す。不足すると傷の治りが遅くなったり、胃腸障害、味覚障害や臭覚障害があらわれたりする。
また、プロポリスの中の抗ガン物質を助け、免疫反応を高め、制ガン効果がある。
●銅
鉄はヘモグロビンの大切な要素だが、銅を積み込んだセルロプラスミンというタンパク質がなければ、ヘモグロビンは合成されない。
銅を含む酵素には、骨や血管壁を強化するコラーゲンづくりに参加するものもあり、骨粗鬆症や動脈硬化、動脈瘤の予防に一役かっている。
●マンガン
骨の石灰化や骨や関節を丈夫にする結合組織の合成に働くほか、糖質、脂質、タンパク質の代謝に働く酵素の成分としてエネルギーづくりを助ける。「愛情ミネラル」と呼ばれるように、不足すると性機能や妊娠能力が低下したり、疲労しやすくなったり、骨粗鬆症になったりする。
プロポリスの中の抗ガン物質を助け、制ガン作用にも効果を発揮する。
●クロム
体に有用なクロムは三価クロムで、糖分をエネルギーに変えるインスリンの働きや、脂質の代謝をよくして、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常範囲に下げる。そのため、糖尿病や動脈硬化、高血圧などが予防される。
●セレン
抗酸化作用があり、老化や動脈硬化の引き金になる過酸化脂質を分解する。多くの調査から、発ガン抑制機能も知られ、摂取量が少ない人のガン死亡率は通常よりも高いという報告がある。更年期障害の症状改善、水銀、カドミウムなどの有害金属の毒性を軽減する働きもある。
●ケイ素
シリコンとも呼ばれるミネラルで、組織と組織をつなげるコラーゲンの結合を強め、骨、腱、血管、歯、爪などの組織を強化する。
進行した動脈硬化がある人の動脈には、健康な人の14分の1のケイ素しかないという報告もあり、動脈硬化予防にも働いていると考えられる。
●ニッケル
タンパク質の最終産物である尿素を分解する酵素の要素になるほか、遺伝子の情報に従って細胞の再生を促すRNAの安定化をはかる。鉄の吸収促進、ホルモン分泌にかかわるなどの働きが知られている。
●リチウム
白血球の増加、血圧降下、生体リズムを変化させるなどの作用が報告されているが、不足すると生殖に影響が出ることが動物実験で認められている。自律神経や不随意神経の機能に関与するため、急性うつ病の治療と、そううつ病の再発防止のために利用されている。
アミノ酸とは、一言でいえばタンパク質を作っている最小の成分です。 地球上のあらゆる生命、植物も動物もアミノ酸が作り出すタンパク質から出来てるため、 アミノ酸は全ての生命の素とも言える成分なのです。
アミノ酸 | ユーカリ系プロポリス | ユーカリ以外のプロポリス |
---|---|---|
アルギニン(子供は必須アミノ酸) | 4 mg |
検出せず |
リジン(必須アミノ酸) | 2 mg |
検出せず |
ヒスチジン | 2 mg |
検出せず |
フェニールアラニン(必須アミノ酸) | 4 mg |
1 mg |
チロシン | 3 mg |
検出せず |
ロイシン(必須アミノ酸) | 7 mg |
1 mg |
イソロイシン(必須アミノ酸) | 4 mg |
検出せず |
メチオニン(必須アミノ酸) | 2 mg |
検出せず |
バリン(必須アミノ酸) | 5 mg |
1 mg |
アラニン | 6 mg |
1 mg |
グリシン | 9 mg |
2 mg |
ブロリン | 9 mg |
1 mg |
グルタミン酸 | 18 mg |
4 mg |
セリン | 6 mg |
1 mg |
スレオニン(必須アミノ酸) | 5 mg |
検出せず |
アスパラギン酸 | 8 mg |
1 mg |
トリプトファン(必須アミノ酸) | 2 mg |
検出せず |
シスチン | 3 mg |
検出せず |